私たち家族は、猫アレルギーもあり、あまり猫との縁はありませんでした。
8年前の引越しまでは・・・。
引越した冬のある日、気温がどんどん下がり、小雪がちらちら舞う寒い日でした。
どこからやって来たのか、年老いた真っ白な猫が一匹、お隣の駐車場にうずくまっていました。
しかし、わたしは気にも留めず会社へ向かいました。
夕方、自宅に帰るとその白い猫が、どうか助けて欲しいと言っている様に
私たちの足元にすがりついてきました。
どう対処すれば良いのか分からず、そのままにしていましたが
だんだんと寒くなり、その猫は私たちに命がけで訴えてきます。
このまま放っておくと、多分この猫はこの冬を越せないだろうと思い
私たちは、ダンボールの中に布団を入れ、玄関の横に小屋を作ってあげました。
するとその猫は、一目散にその小屋の中に入って来ました。
それから半年後の台風の日、とうとうその猫を家の中に入れてあげ
シロちゃんという名前を付けて飼うことにしました。
シロちゃんは、家の中ではとてもおとなしくいい子でした。
そして月日が過ぎ、2年前の台風のある日・・・
シロちゃんは、私たち家族に見守られ、天寿をまっとうし、静かに息を引きとりました。
その別れはとても悲しい出来事でしたが、このシロちゃんから続いている想いが
現在会社に居るみけちゃんを飼うことに繋がったのだと思います。
もしシロちゃんに出逢っていなければ
みけちゃんとの様々なドラマはうまれていなかったでしょう。
シロちゃんが 「みけちゃんを助けてあげて!」と
どこからか訴えていたのでしょうか?